ラグビー1つで進学から就職まで行けてしまうことに伴うリスクについて
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ラグビーという競技は他競技と比べても異色で
ラグビーだけやっていれば学力がなくとも高校や大学、はたまた就職までできてしまいます。
プロに行くようなトップレベルの実力がなかったとしても
自分が望めばある程度のコネを使ってどこかに行くことができたりします。
他の競技ではそんなことはないのではないでしょうか?
これからラグビーで進路を検討している人も
ラグビーで進路を決定することに伴うリスクを知っていた方が良いかもしれません。
是非最後までご覧ください。
ラグビーだけで高校・大学・就職までいけてしまう
ラグビーは球技で最大人数の競技で、
15人で行うチームスポーツです。
そのせいか分かりませんがラグビーでは推薦で進路を決定するのは割と一般的です。
学校においては部員の全員が推薦枠での入学、なんてこともあると思います。
学校の進学は推薦枠でいけるのはもちろんですが
就職に関してもラグビーで行けてしまいます。
それは国内ラグビーリーグである「リーグワン」所属企業への就職もですが
各地域リーグにある企業にも就職できてしまいます。
鹿児島で言うと
- 鹿児島銀行
- 日特スパークテックWKS(旧 日本特殊工業)
が現在ラグビーで就職をすることができます。
日本全国各県にこうしたラグビーで就職できる企業は点在しています。
ラグビー以外の競技では
進学や就職ができたとしても競技レベルは高い人に限られることが多いのではないかと思います。
一方でラグビーは各県にまでラグビーチームがありますからトップの競技レベルでなくても大丈夫なのです。
ラグビーで就職してからもDv.1→Dv.2→Dv.3→地域リーグと渡り歩ける
そしてラグビーで就職してからも所属チーム企業を変えることで
社会人ラグビー生活を続けることができるのも特徴です。
例えば最近でよく見られるのが
国内ラグビーリーグである「リーグワン」の
1部(Div.1:ディビジョン1)→2部(Div.2:ディビジョン2)→3部(Div.3:ディビジョン3)→地域リーグ
とまるで天下りのように企業を転々とすることです。
ラグビーチームを運営するには他競技よりも沢山のお金を必要とするので
ラグビーチームを持つ企業は割と大きな企業が多いです。
1部(Div.1:ディビジョン1)であれば
パナソニック、サントリー、トヨタ
2部(Div.2:ディビジョン2)であれば
日野自動車、清水建設、NEC
3部(Div.3:ディビジョン3)であれば
セコム、マツダ、ヤクルト
など大企業と言われる企業が多いです。
ラグビーでこうした企業に就職できるのは魅力的ですよね。
ですがそれにはある程度のリスクが伴います。
これ以降で詳しく解説していきます。
コンタクトスポーツのため他競技と比べてもラグビーの選手生命は短い
まずラグビーは「陸上の格闘技」と言われるほどの激しいコンタクトスポーツです。
そのため他競技と比較しても選手生命は短いです。
27,8がピークで30過ぎには引退をする選手も多いです。
つまり大学を卒業してから10年弱しかラグビー選手のキャリアを歩めない訳です。
すると次のような問題が発生してきます。
ラグビー選手のセカンドキャリア問題
そう、ラグビー選手のセカンドキャリア問題です。
所属する企業によって働き方が違うと思いますが
プロ契約で全く社業をしない選手もいれば
社業の都合をつけながらラグビーをする選手もいたり
社業をフルに勤務してその合間にラグビーをする選手もいたり様々です。
どの働き方にしろラグビーを引退してからは
30年ほどの長い社会人生活が待っている訳です。
学生の頃からラグビーに全力を注ぎ込み、
勉強や仕事を犠牲にしてきたラグビー生活から
急に社会人生活へ切り替えようとしても中々うまくいかないのが現状だと思います。
セカンドキャリアを歩もうとしても再就職が難しかったり
社内の出世ルートから外れていたり
色々問題があると思います。
リーグワンに所属する多くの選手もそうしたセカンドキャリア問題を見据えて
副業をしている選手も多くいます。
ブランドを立ち上げたり会社経営をしたり様々です。
セカンドキャリアでコーチは更に厳しい道
もしラグビー選手のセカンドキャリアでコーチなど指導側に回ろうとしても
そこには更に厳しい道が待っています。
参考までに挙げておくと、昨季リーグワンの1部リーグ、ディビジョン1で外国人監督、ヘッドコーチは12チーム中10人。ディビジョン2は6チーム中1人だったが、この1人が率いた三菱重工相模原ダイナボアーズがディビジョン1に昇格している。
リーグワンのコーチ陣はほとんどが外国人コーチを占めており
コーチとしてのキャリアもきちんと積んだ人がほとんど。
それまで選手として全力を注ぎいきなりコーチになれるほど甘い世界では無くなってきています。
大学の監督などもOBでないと厳しかったり
大学院を出てないと難しかったりと
コーチの道は困難な場合が多いです。
ラグビーは市場規模も小さくまだまだ未発展
ラグビーはリーグワンが発足してからまだ数年と年月が浅く
サッカーのJリーグと比べるとまだまだ発展途上の競技です。
これからプロ化がより進み市場規模が拡大し
これまで説明したような問題は少しずつ解消に向かうかも知れません。
しかしながらこれからラグビーで進路を決めていこうとしている人は
こんなリスクもあるんだとどこか頭の片隅に置いておいた方が良いかも知れません。
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