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【新聞奨学生】体育進学センターで日経新聞を配達しながら東京で一年浪人した話

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本題に入る前にまず大前提、浪人なんかするもんじゃありません。

 

浪人しても共テは10パーも20パーも上がりませんからね。

5パー上がれば充分、昨年と同じでまあまあ、

下がる人が大半です。

 

共テは小学生からの学習の積み重ね、あとは遺伝による生まれつきの知能に依存する部分が大きいのでたった1年間勉強したところでそんな結果は変わりません。

 

それだったら現役で決まったところにいくのが無難です。

 

そんな前提がありながらも私自身は浪人しました(笑)

 

理由は、志望先が筑波大学体育専門学群という入試形態が特殊(二次試験が体育実技と小論文)で、現役で既に共テ(僕らのときはセンター)83パー取れていたからです。

 

あと、合格最低点まであと2点だったのも大きいですね。

 

後期で九州工業大学の情報系の学部に受かっていたのですが、蹴って新聞奨学生をしながら体育進学センターで浪人することを決めました。

 

後期を蹴ってすぐの3月の末くらいに東京に行き、新聞配達のはの字も知らないうちに世田谷区の上野毛駅近くの日経新聞販売所で新聞奨学生としての生活がスタートしました。

 

新聞販売店は基本的に2階から上が寮になっており、食堂があったりして生活には困らないようになっています。(飯が出ない販売所もありますが)

 

僕は上野毛店へ仮配属という形で受け入れて貰ったので寮に空きが無く、近くの賃貸の1室に放り込まれました。

 

早速次の日からは先輩と一緒に新聞配達のイロハについて学ぶ1日がスタートしました。

 

まず朝は1時30分前に起床。

販売所に新聞が2時前に到着するので、それまでに販売所で待機しなければなりませんでした。

 

新聞が届くと一斉にみんなでバケツリレー方式でトラックから荷下ろし。

 

一束10kgか20kgある新聞の束を下ろすのでなかなか大変です。

 

荷下ろしが終わると新聞にチラシを挟んでいきます。(通称折り込み)

目にも止まらぬ速さで折り込みをする先輩の姿にビビります。

試しに自分がやると新聞は破り散らかすわ折り込みは遅いわで「こんなん出来るようになるのか?」って感じでした。

 

上野毛店では自転車で配達をしていたのでチラシの折り込みが終わると自転車に積み込みをしていきます。

 

担当区域が360部くらいあったのですが全部自転車に積みきらないので中継場所に一部を社員の方が運んでくれます。

 

それでも200部くらい積み込みをするので自転車はクソほど漕ぎにくくなってます。

 

フラフラしながら配るのでたまにずっこけて新聞を破いてしまったり。

僕はちょっとの破れだったらそのまま配達してました(笑)

 

初めて自分で配った時は確か朝の7時過ぎまでかかった気がします。

 

2週間もすれば慣れて5時過ぎに終わるようになりましたが。

 

朝の配達を終えて体育進学センターに向かうのですが上野毛から最寄りの初台までは1時間以上かかります。

 

当時はしかも満員電車、乗車率が185パーくらいあった田園都市線を経由して体育進学センターに向かうのは地獄でした。

 

田舎の鹿児島から出てきたばかりの18歳の少年には、田園都市線の電車に乗り切れず駅員さんが客を押し込む姿は刺激が強すぎました。

 

手すりを掴めないほどの乗車率の電車に乗って体育進学センターに向かう毎日が始まりました。

 

体育進学センターでの生活はどうだったかと言うと、朝刊を配って疲れているので授業なんか起きていられる訳がありませんでした。

 

机によだれが垂れるくらい寝てました(笑)

 

それでも体育進学センターでは実技の授業もあるので楽しくやれていましたね。

 

14時前には授業を途中退室して夕刊の業務に向かいます。

15時過ぎから夕刊を配り始めるからです。

夕刊は200部ちょっとだった気がするので、慣れてくると17時前には配り終えていました。

 

そして夕食を食べて20時くらいには寝ていました。

 

勉強はほとんどしていなかった気がします。

する暇なんてないです(笑)

電車とかで単語帳とか見てましたね。

 

そんなこんなで1ヶ月くらいの上野毛の仮配属期間が終わり、本配属で文京区の本郷店へ配属されました。

 

本郷ではバイク配達だったので原付バイクで上野や根津、湯島らへんの配達をしていました。

 

雨の日はマンホールで滑ってバイクを横転させて新聞をぶちまけたり、配達ミスをして社員にブチギレられたり、破れた新聞を配ってお客さんからクレームがきたり

とっても大変な1年間でした。

その時のお客様に関しては本当に申し訳ないです。

 

でも販売所には大学生や専門学校の先輩もいて仲良く和気あいあいと仕事をしていたので楽しく生活できていました。

 

ここらへんで新聞奨学生の説明をしておきましょうか。

僕の加入した新聞奨学生は体育進学センターとの連携がなされていて、通常1年間で奨学金が通常60万か80万のところを100万円貰えました。(ほぼ授業料に消えるので手残りはありません)

そして寮なので家賃は0、食事が2食出て何千円かの負担、給料は11万か12万でした。

休みは4週8休しかないですが、日曜が朝刊だけなので割と休みはありましたね。

 

親からの支援は一切なくてもやっていける仕組みになっています。

僕は1年間が終わって大学の入学金くらいは自分で払おうと決めていたので20万円くらいは貯金できました。

 

そんなこんなで1年間頑張った結果、筑波大学体育専門学群に合格できました。

体育進学センターで実技と小論文の対策をしていたので余裕でした。

私立は国士舘大学が特待生、立教大学、中央大学にはセンター利用で合格しました。あとどっかも合格してた気がしますが忘れました。

ちなみに後期は広大を受験するつもりでした。

多分広大は受かるか微妙なラインだったので受けることにならなくて良かったです。

 

体育進学センターではセンターに特化して、センターで高得点を取るための勉強をします。基本的に二次試験は実技の大学を受ける浪人生が集まっていますので。

二次試験の実技の練習も大学の試験同様の内容で行います。本番でやることが分かっているので落ち着いて受験できます。

 

なので体育系の学部を目指している人は体育進学センターがオススメです。

普通の予備校で実技を自分でするのは限界があると思います。(それで受かる人が大半ですが)

そして親に負担をかけたくないのであれば新聞奨学生も選択肢の一つになると思います。

ですが、勉強の時間はないですし新聞配達は死ぬほどキツイのでオススメはしません。

 

総括すると、1番は浪人をしないことですね。

2浪しても希望の大学に行けないことも多いですから。

 

自分に自信がある場合は浪人して、自分に合う選択肢を選んでください。

 

現役で受かっているのであればそこにいくことも一つの手です。また1年後そこに受かるとは限りませんよ。

 

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