近年は世界的なインフレの波が来ていて、
ハワイなんかでは1週間家族旅行しようとしたら200万かかるとか
アメリカではラーメン食べると5000円するとか
物価がものすごく上がっているみたいですね。
一方で日本はどうかというと、
昔に比べたらそりゃ物価は上がっていますが
世界のそれと比べるとまだまだデフレ環境であると言えると思います。
そんな日本にインフレは来るのか？
ということについて今日は考えてみたいと思います。
日本は島国というとこもあり
日本の文化や価値観が独自に発達している国です。
大阪の値切り文化はやり過ぎですが
日本人の価値観として
“安くて良いもの”
が当たり前に浸透しています。
安くて良いもの・サービスを手に入れるのが正義なんですよね。
それが消費者マインドなので
生産者・サービス提供者もそれに応じて
徹底的なコストカット、値下げをするのが当たり前になっています。
それができない事業者は高くて客が来ないので市場から撤退するわけです。
しかしながらコストカットや値下げができる事業者というのは
資本力もあって大量生産ができるような大企業が強いわけです。
スケールメリットがありますからね。
なので地方から個人商店が消えて
大型ショッピングモールに置き換わり
飲食店はチェーン店で溢れ
コンビニが普及して行くわけです。
それは決して悪い側面だけでなく
もちろん良い側面もあります。
なぜかと言うと、
日本人の給料はここ数十年上がっていませんが
このデフレ環境のお陰で
衣食住に困る人はほとんどいなかったからです。
しかしながらその環境も変わろうとしています。
世界的なインフレの波が徐々に日本にもやってきています。
いくら日本がデフレ環境だといっても、
日本は資源を世界から輸入している国です。
世界的に資源高ですから
それを輸入する日本もデフレ環境のままではやっていけなくなっています。
各社、各業界が値上げに踏み切っているニュースをよく目にしますよね。
安くて、良い商品を届けるのが持続不可能になってきているんですね。
それでもまだ値上げをせずに頑張っている事業者も多い
と思います。
ですが、取引先に値下げ要求が通らなくなったり
安い賃金で働いてくれる従業員がいなくなったり
自分の儲けが少なくて生活が苦しくなったり
どう考えても値上げに踏み切らないといけない段階がもう来ているはずです。
僕はもう向こう数年の間にインフレが徐々に広がってくると思います。
賃上げをする企業が増えてきていますし、
大企業も値上げに踏み切る流れが始まっています。
もう、安く商品を提供して自分の首を絞めるのはごめんだ！
となるのではないかなと思います。
そして僕は値上げに大賛成です。
そもそも、売上を大きくするには
マイナスを減らすかプラスを増やすか
の二種類しかありません。
これまでデフレ環境だった日本ではこの前者の
マイナスを減らす方向の努力を重ねてきたわけです。
でも、それは持続可能ではないことにみんなうっすら気付きつつある。
すると当然プラスを増やす方向に舵を切りますよね。
値上げをすることはシンプルに売上に直結します。
100円で売っていたものが150円で売れたなら売上は1.5倍です。
今まで試行錯誤してマイナスを減らす方向に頑張っていた事業者が値上げをすれば
なんだ！こんな簡単に売上が上がるなら早めに値上げをすれば良かった！
と気付くはずです。
で、なぜ値上げに賛成かというと
値上げは三方よしに繋がるからです。
売り手良し買い手よし世間よし。の三方よしです。
値上げをすれば事業者が儲かりますね。
事業者が雇用する従業員の給与も上げられるかもしれません。
取引先により支払いができて取引先もより儲かります。
そして買い手も良いものを本来の妥当な値段で買うことができます。
安くて良いもの、は誰かの犠牲で成り立っていますからね。
フェアトレードのチョコと同じです。
アフリカで1日何百円で働く人が犠牲になって安いチョコができています。
僕らが適正な値段を支払うことが誰かの幸せに繋がります。
最後にみんなが満足して世間がより良い方向に向かいます。
これが三方よしですね。
値上げをすれば日本全体が豊かになると思ってます。
値上げといっても
安くて良いもの、から
普通の値段で良いもの
にすれば良いんです。
対価としてお金を得ることは何も悪いことではないですからね。
インフレは来ると思いますが、デフレ環境は徐々にしか崩れないと思います。
なぜなら安くて良いものを求める民族性はすぐには変わりませんし
安い給料でもそこで働き続ける人はいます。
どこかで我慢できなくなって
段々とインフレが進んでいくんじゃないかなと思ってます。
そんな、日本にインフレは来るのか？という考察でした。
三方よしの考えが日本に広がって欲しいですね。
