ラグビーは
高校、大学の進学から社会人の就職まで
ラグビー1つでできてしまう競技です。
全然勉強をしてこなくても有名大学や有名企業に入ることだってできます。
大学だと早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、同志社大学、京都産業大学などなど。
就職だとサントリーやパナソニック、神戸製鋼、クボタなどなど。
ここに挙げたのは一例で、ほんとに沢山の進学先と就職作業があります。
他のスポーツではどうなんでしょう?
野球だと大学や社会人はそこまで盛んなイメージはありませんし
サッカーに関しては大学はラグビーと同じくらいありますが社会人はクラブのイメージが強いですね。
一方でラグビーはリーグワンより下の地域リーグでも社会人企業チームが数多くあるので
ラグビーで就職をしようと思えば割とできるかなと思います。
ちなみに鹿児島でも鹿児島銀行や日本特殊陶業(現日特スパークテックWKS)、山形屋が企業チームとしてラグビーに力を入れています。
僕はこのラグビーで進学から就職までできてしまうことについてあまり良く思っていません。
なぜかと言うと、ラグビーはコンタクトスポーツであるため競技生命が短いからです。
多くのラガーマンは30歳前後で現役を引退することが多いです。
つまり大学を卒業し社会人になって10年後以内にはラグビーを引退してしまうんですね。
最近はリーグワンが創設されたこともありプロ契約が増えて来ているようです。
しかしながら、ラグビーに人生を注ぎ社会人の経験がまともにない選手のセカンドキャリアは甘いものではないと思います。
小林が危惧するのは、プロ化したスポーツで常に課題となるセカンドキャリアの問題だ。引退後の選手が、そのままチームに残りコーチなどになれるチャンスは、ラグビー界でも年々狭まっている。多くのチームが外国人指導者を招き、そのスタッフも、以前から一緒に仕事をしてきた人材を集めているからだ。参考までに挙げておくと、昨季リーグワンの1部リーグ、ディビジョン1で外国人監督、ヘッドコーチは12チーム中10人。ディビジョン2は6チーム中1人だったが、この1人が率いた三菱重工相模原ダイナボアーズがディビジョン1に昇格している。
では、所属チームのコーチ以外で就職口はあるのか。例えば、学校教育の現場では、これから教師の負担を減らすために部活動を外部委託の活動に替えていく可能性が、様々な場で検討、検証されている。一部のプロスポーツは、このような環境が「コーチ」という仕事の枠を広げていく可能性に注目しているのは確かだ。だが、そのようなセカンドキャリアの受け皿が、この先何年後にできて、確立するのか。そのような指導者が、生業としていくのに十分な報酬を伴うのかは未知数であり、試行錯誤の前段階でもあるのが現状だ。
ラグビー一筋でやってきたからコーチで頑張ろう。
そう思っても働き口がないのが現状みたいですね。
最近は有名ラグビー選手もセカンドキャリアを見越して自分の会社を立ち上げたり、SNSに力を入れたり、メディアに露出したりと
試行錯誤している様子が見受けられます。
やはり日本という環境ではまだまだラグビーをしながらも、
学生という身分なら勉強を
社会人という身分なら仕事を
やり続けることが大切なのかなと思います。
もし日本ラグビーがサッカーのようにプロ化が進んでおり、観客動員数も多く、経済効果が生まれるような競技であれば話は違ったと思います。
ですが日本ラグビーはまだまだそういう環境ではありません。
資本力のある大企業がラグビーという競技を資金面でサポートし、ラガーマンは企業に採用してもらってラグビーができています。
大学も同じです。
そのサポートに見合う観客動員や競技人口がなければ今後日本ラグビーは縮小していくのではないかなと思っています。
今の現役のラガーマンは是非ラグビー1つで進学先や就職先を決めず、もう一つ自分の中に武器を持って進路を決めていって欲しいなと思います。